審査で利用されているスコアリングシステム

電卓

 

近年のカードローンは即日融資が当り前のようになっていますが、即日融資が可能になった背景には審査に要する時間が短くなったことがあります。

 

現在では、各金融機関ホームページにて「審査時間最短30分」という文字が見られることが多くなりました。

 

ちなみに、金融機関が行うカードローンの審査は通常、自社のシステムに基づく仮審査と、信用情報機関に照会した信用情報に基づく本審査の2段階で行われます。

 

ただ、どこからどこまでの契約の流れが仮審査で、どこからが本審査であるというのは、各金融機関とも明らかにしていません。

 

大手消費者金融のモビットカードローンの審査だけは、10秒簡易審査という事前審査と本審査を明確に分けています。

 

いずれにしろ、仮審査または事前審査に通過しない事には、本審査を通過して借り入れをすることは叶いません。

 

ここでは、カードローン契約に際する仮審査と本審査はどのような内容なのか、またその違いは何か説明していきます。

 

仮審査と本審査の内容とは?

 

仮審査では申込者から提出された申込書類に記載されている生年月日や住所、勤務先、雇用形態、年収などの属性情報によって大筋での貸出の可否を判断します。

 

また、仮審査の段階で申込者の勤務先に電話をして在籍確認を行います。

 

そして、現在の大手消費者金融の仮審査で行われているのがコンピュータによる「スコアリングシステム」であり、このスコアリングシステムが採り入れられたことで審査時間が大幅に削減されました。

 

スコアリングシステムというのは、簡単に言うと過去の顧客データを参照して、申込者の返済能力を判定するものです。

 

消費者金融は長年に渡って貸出を行っているため、莫大な数の利用者の記録が蓄積されています。

 

色々な年代や年収の利用者、様々な職種や雇用形態の利用者、借入額の多い人や少ない人、返済の確実な人や延滞の多い人など、ありとあらゆる属性の人の借入実績がデータとして保管されています。

 

スコアリングシステムでは、始めに莫大な数の利用者を年齢や収入、職種、雇用形態、勤続年数、年収、住居、家族構成など、同様な属性情報を持つ利用者ごとにクラス分けします。

 

次に、そのクラスに属する人の借入実績を調査し、クラスごとの評価数値を算出してコンピュータに入力します。

 

つまり、同じ属性の人に延滞や債務整理の履歴を持つ人が多ければそのクラスの評価は低くなり、安定的な借入や確実な返済の人が多ければそのクラスの点数は高くなります。

 

そして、カードローンの申し込みを受けた際にその申込者の属性をコンピュータに入力すると自動的に同じ属性のクラスと照合されて申込者の評価が出力されてきます。

 

申込者の属性が高ランクのクラスに入っていれば、高点数となって貸出の可能性が高まりますし、低ランクのクラスに該当すると、貸出を拒否されたり、利用可能額が少額に抑えられたりします。

 

一般的に、大まかなスコアリング審査でのクラスごとの評価は以下のような基準があるといわれています。

 

主な属性スコアリング項目

高評価

低評価

収入

200万円以上

100万円以下

雇用形態

公務員、正規雇用者(正社員)

非正規雇用者(アルバイト・パートなど)、自営業者

勤続年数

3〜5年以上

半年〜1年未満

年齢

30〜50代前半

20代前半、50代後半〜60代

健康保険の種類

共済組合、社会保険(または組合保険)

国民健康保険

家族構成

独身で家族同居、既婚者で扶養人数少

独身で独居、扶養人数多

 

他にも細かく項目が設けられていることが多いですが、特に審査で重視されるのは上記の項目といえます。

 

ただし、収入に関しては、金額よりも安定性が重視されます。

 

いくら高額の収入で申し込んでもその金額が継続して得られていることを、収入証明書などで証明できなくては本審査では落とされてしまう可能性が高いでしょう。

 

属性は基本的に、カードローン申し込み時に入力したりして申告する個人情報に準じます。
その為、もし申し込み内容に嘘があったり、間違いなどの不備がある場合、審査に余計な時間がかかります。
加えて、申し込み内容に嘘があった場合、信用情報を評価する前にカードローン審査に落とされる可能性が否めません。
カードローン申し込みは、嘘をつかずに、また正確な内容で申し込むようにしましょう。

 

一方、本審査では仮審査の結果を基に、信用情報機関に照会した申込者の信用情報をチェックして最終判断をします。

 

信用情報機関への情報開示請求は、借り入れ申込者が契約先に開示を同意することによって可能になります。

 

その際信用情報に関しては、人の目でチェックされ与信が良いか悪いか判断されます。

 

信用情報では他社カードローンからの借入残高や、カードローンの利用件数、返済事故などを確認します。

 

仮審査が優良で信用情報に問題が無ければ、この時点で貸出可となります。

 

昨今は、人工知能で一部カードローン審査が行われつつあるという話も出てきていますが、カードローン審査通過の最低限の基準は大きく変わることはありません。

 

その為、属性でも信用情報でも、借り入れをするにあたって問題がない状態であることが求められます。

 

AI(人工知能)で審査するとは?

 

将来的に人工知能AIで与信審査を可能にする動きが、2015年以降広がりを見せています。

 

人工知能というと、ごく最近までまるでSFの世界のように思われていましたが、IT化が著しく進んだ現代では実現可能なテクノロジーといえるでしょう。

 

基本的に、人工知能も初めの学習は人間がモノを覚えるのと同様、一つ一つの事柄をデータを読み込むことで、経験として記憶していきます。

 

その為、与信審査のうえで人が目で読み取り、その情報を基に思考し、貸し付け可能・不可能と判断するのとほとんどやることは変わりません。

 

また、人工知能が与信審査をする際に基にするデータは、それまで債権回収をしてきた人が積み上げてきた記録ですから、極端に審査結果が変わってしまうようなこともないでしょう。

 

ただし、人工知能は人でいうところの体験による経験則を、データを読ませ繰り返し学習させた後、様々な問題への対処で一番良い結果を生むよう試行錯誤するよう組まれます。

 

基にする情報は同じでも、試行錯誤する事を専門にプログラムされた機械と、そうでない汎用的な人では、導き出せる結果の数に差が出ます。

 

簡単にいうと、人は普段脳の約2%ほどしか使ってないといわれますが、それが人工知能の場合は常にフルで使っているわけです。

 

人工知能でいう脳の容量は読み込ませた情報量により、その情報を常に何かしら関連付けて新しい結果を導きだすのが、人工知能の存在意義といえるでしょう。

 

というのは、人工知能が機械であるゆえに、膨大な量の情報を短時間で読み込み関連付けることだけを、延々続けることが出来るからです。

 

加えて、人工知能による精査では、人が審査する際の主観的な意図が入らず、集中力や体調などによる結果のブレが起こりません。

 

つまり、一定の数値をたがわない結果として出す公式のように、誤答と思われる結果は確実に排除され融通が利かない可能性は高いです。

 

しかし、人工知能による与信審査がそのように絶対の客観性によってなされることで、貸付側・借り入れ側両方のリスクヘッジに繋がるといえるでしょう。

 

そして、人工知能はただ数式通りを繰り返すわけではなく、そこから新たな結果を導くことも可能ですから、逆に人がそれと考えていた結果を覆すこともあります。

 

そうすることで、金融機関が想定していなかった顧客層を発掘することにも期待が寄せられているのです。

 

カードローン審査に通過できる属性と信用情報は?

 

仮審査では属性、本審査では信用情報を貸付側である消費者金融や銀行が各々独自の基準で審査するわけなので、こうであれば必ず審査に通る!という条件は断言できません。

 

しかし、どの金融機関でのカードローン審査でも最低限抑えていなくてはいけない事があります。

 

まず、属性の方は無職ではどこの金融機関でもカードローン契約は出来ないので、手に職があることは大前提ですし、収入証明や在籍確認と辻褄があっていなくてはいけません。

 

ただし、無職でも専業主婦(主夫)に限っては、銀行でなら配偶者貸付(配偶者の収入を審査する事)でカードローン契約が出来るところもあります。

 

また、消費者金融で契約する場合は総量規制の兼ね合いで年収の1/3以上の金額は借りられないので、申込む借り入れ希望額と年収のバランスをよく考えることが必要です。

 

銀行はその範囲ではありませんが、審査での限度額の設定基準は大体同程度だと言われています。

 

信用情報では、他社のカードローン利用の履歴に返済の遅延・延滞や金融事故(異動情報)にない事は勿論、住宅ローンやカーローン、クレジットカードのキャッシング枠(ショッピング枠は除く)など、その他の借り入れに関する利用の状況も確認される事があります。

 

住宅ローンやカーローンなどは、信用情報の上で借り入れ履歴としてカードローン審査の際に精査されますが、総量規制の年収制限には含まれません。
総量規制は原則、個人向けの小口融資に適用される規則なので、住宅ローンなどの高額な融資は総量規制除外貸付となっています。

 

その為、カードローンでない種類のローン契約でも問題を起こしていないことが重要です。

 

信用情報は信用情報機関である、JICC(日本信用情報機構)、CIC(割賦販売法・貸金業法指定信用情報機関)、全国銀行個人信用情報センターで保管されています。

 

各々の信用情報機関で保管されている自身の信用情報は、金融機関だけでなく情報元の個人でも開示請求が可能です。

 

その為、カードローン契約審査に落ちた明確な理由が分からない時は、自分で一度情報開示し確認してみるのも良いでしょう。

 

一般的にカードローン審査に有利な状態

  • 公務員や正社員という属性で勤続年数が長い。
  • 他社借り入れがない。(借り入れ履歴はあっても完済済み。)

 

カードローン審査に必ず通ることが出来る属性や信用情報とまでは、いずれにしても言えませんが上記のような状態であれば、カードローン契約に特に問題はない。といえるでしょう。

 

逆に、絶対にカードローン契約が出来ない人というのは明言できます。

 

それは、専業主婦(主夫)のように配偶者貸付という形での借り入れが出来ない(独身)無職の方や未成年、70歳以上の高齢者の方です。

 

無職の方は、安定した収入というどの金融機関のカードローン貸付条件にもある大前提がクリアできない為、原則、無担保・無保証のカードローンで契約することは出来ません。

 

また、未成年も原則、自身の一存では借り入れ契約は出来ませんし、70歳以上の高齢者の方も、各金融機関の貸付条件で取り扱っている年齢からはみ出るため、契約が出来ません。

 

カードローン契約が出来る最高年齢は、新生銀行カードローン レイクの20歳〜70歳までとなっています。

 

加えて、収入が年金のみの場合もカードローン審査は難しいといえます。

 

ただし、高齢者の方の場合は、カードローンではない他の有担保ローン(例:リバースモゲージ)であれば契約が出来る場合があります。

 

おまとめ借り換え

 

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属性が良くても異動情報があれば審査落ち?

 

カードローン審査で属性も確かに借り入れをするにあたって大事なポイントの一つではありますが、それ以上に信用情報の状態が重要といえます。

 

その為、年収がいくら高くて社会的地位も申し分なくても、信用情報に傷や異動情報がある場合は、カードローン審査通過が難しいです。

 

例えば、公務員で収入の安定が証明でき、勤続年数も長く、年収も平均より高め。しかし、延滞の記録がある。

 

というような場合は、属性スコアリングでの高得点はあまりカードローン審査結果に反映されません。

 

借りられる!と思っていた金額を下回ることは必至で、下手をすれば審査通過すらできない事もあるかもしれません。

 

加えて、延滞の場合は、返済をちゃんとするようにすれば解消されますが、債務整理などの場合は確実に借り入れが出来ません。

 

債務整理等の異動情報が信用情報に記録された場合は、その履歴が消えるまで5〜10年間はローンやクレジットキャッシングなど借り入れ契約の類は出来なくなります。

 

何となく日常生活での社会評価と同じような感覚で、属性にあたる収入や職業が良ければ信用情報は実はあんまり与信に関係ないのでは?

 

と甘くみがちですが、実際のカードローン審査では、属性がいくら良くても借入に対する姿勢に問題がみられる場合は、希望通りの借り入れは叶わないと思いましょう。

 

他社の借り入れ件数や残高も信用情報には記載され、貸し付け側はそれらも審査で精査し、融資可能か、限度額がいくらまで設定できるかを決めます。

 

属性が良いに越したことはないですが、年収や雇用形態などだけで、審査通過可能かそうでないか決まることはありません。

 

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