多重債務でもカードローン審査に通るのか?

金袋

 

金融庁は5件以上の借り入れ契約をしている人を多重債務者と表現しています。

 

しかし、実際カードローン審査の観点からいうと4件以上で多重債務といってもやぶさかではありません。

 

多重債務である弊害
  • 与信状態の評価が低い
  • その為審査通過不可能な可能性が高い
  • おまとめローンも出来ない場合がある
  • 最終手段は債務整理

 

そもそも、一般的に他社借り入れというのは3件以上で新規のカードローン審査に通過しにくくなります。

 

中小消費者金融では借入件数が4件以上でも審査に通る可能性はありますが、大手消費者金融や銀行では厳しいというのが現実です。

 

加えて、例え中小消費者金融を含めて4件以上借り入れが出来たとしても、消費者金融からの貸付には総量規制が適用され、年収の1/3ぎりぎりでの貸付は嫌う傾向にありますから借入額は10万円前後が限界となる事でしょう。

 

ただし、他社借り入れが4件以上は勿論、借り入れ件数が2〜3件になってからの新規契約はあまりお勧めしません。

 

はっきりいって既に借りているローンの利用や信用情報において、借り入れ件数は嵩むほど悪影響を及ぼします。

 

それぞれの借り入れ先の残高がすべて完済出来れば、それはローン利用実績になり信用情報にもプラスになります。

 

ところが、またがって借り入れ・返済中である場合の他社借り入れは、それぞれの金融機関にとって貸し倒れリスクに他ならないのです。

 

時に、総量規制が問題なら、銀行でのカードローン審査に他社借り入れ件数が影響するのはおかしいのではないか?

 

そう考える方もいるかもしれませんが、銀行の貸金業は所謂、商品の一つであり消費者金融のようにそこだけの利益に拘る必要がありません。

 

その為、貸し倒れの可能性が見受けられるような顧客と契約するリスクを取ってまで、貸し付けるメリットが銀行にはありません。

 

しかし、他社借り入れが嵩んでいる際、銀行での新規契約は厳しくても、おまとめローンなら審査に通ることがあります。

 

多重債務なら新規契約より借り換え・おまとめ契約を優先させる?

 

2〜3社から借りている状態で、さらに1件新規借り入れを考える前に、既存のローンを借り換え・おまとめすることを考えましょう。

 

完全な多重債務になってしまってからでは遅い場合がありますから、1件でも借入先を増した場合はどこかで一度返済計画などを見直して借り換え・おまとめを検討するのが良いです。

 

2〜3社で借りていて現段階ではまだ返済に無理がない、その中の借入先の一つは銀行である。というような場合でも、借り換え・おまとめをするメリットは大いにあります。

 

借り換え・おまとめの主なメリット

  • 既存の金利より低い所で契約する=低金利になる
  • 毎月の返済額が下がる所で契約する=約定返済額が少額になる
  • おまとめの場合返済日が統一される=残高と返済の管理がし易くなる

 

また、2〜3社の他社借り入れ件数であれば借り換え・おまとめローンの審査で落ちてしまう可能性が低く抑えられるという点でも、早い段階での借り換え・おまとめローン利用はお勧めできます。

 

4件以上の多重債務のように複数から借りている状態というのは、先述した総量規制の兼ね合いなどで借りる金額が少額になりがちな分、金利も高めといえます。

 

100万円以下の借り入れの場合、カードローンでは各金融機関が定める上限金利いっぱいが適用されることが多いです。

 

また、複数の契約先への返済は、例えばどの契約先も金利が同じであったとしても、それぞれの返済額からそれぞれに利息額が引かれているので、重複して利息を払っている状態といえます。

 

(例)

 

借り入れ総額30万円を30日間借りた場合

 

借入先1社 金利18.0% 
1回目の返済総利息額 30万円×0.18÷365×30日=約4,438円

 

借入先3社 金利18.0%2社で20万円 金利20.0%1社で10万円
1回目の返済利息額 20万円×0.18÷365×30日=約2,959円 10万円×0.20÷365×30日=約1,644円 
計=約4,603円

 

つまり、少額を複数社から借りていると、一つの金融機関からまとまったお金を借りるよりも、返済にかかる利息が嵩み返済総額が大きくなってしまっている可能性があるのです。

 

その為、借入先を安易に増やすことは避けるべきといえます。

 

多重債務に片足が入りかけの3〜4社借り入れ先がある場合は、先述した返済総額負担の差も踏まえて、新規で借り入れる事を考えるより、早急に現在のローン利用状況を見直しましょう。

 

金利設定も踏まえて毎月の返済額に無理がないか、どこかに借り換え・おまとめした方が金利が低くなってその利息分が浮くのではないかという事を、複数でローン契約している場合は優先して考えることが大切です。

 

おまとめローン審査に落ちてしまう事もある!その原因は?

 

落ち込み

 

時に、多重債務になってしまっておまとめをしたいと思っても、それさえできない事があります。

 

おまとめも4件以上は大手消費者金融やメガバンクの審査に通らないということか?といえばそうではありません。

 

おまとめローンは他社借り入れがあるからこそ検討するものですから、借入件数についてはおまとめローン審査でそれほど問題にならないこともあります。

 

ただし、借入先が5件以上となると、おまとめローンでも多少審査結果に影響が出てきます。

 

では、何がおまとめローンの審査で重要かといえば、借入額の総額と返済能力が特に精査されます。

 

属性がそれなりで、それまでのローンの返済が滞ったことがなければ、借り入れ件数は問題にならない可能性が高いです。

 

しかし、直近の返済遅延や延滞、過去に金融事故を起こしているという履歴が信用情報に残っていると新規カードローン契約時の審査同様、おまとめローン審査でも落ちます。

 

もし、延滞(3ヶ月以上の返済遅延)まではいかなくても、何度も短い遅延とはいえ繰り返していれば、貸付側は貸し倒れリスクが高いとみなし、おまとめローン審査に落ちる原因になります。

 

また、短期間で一気に申込んで借りたローンをすぐにおまとめすることは出来ないので、そのような点も注意してください。

 

カードローン審査についてさらに詳しく⇒

 

借り換え・おまとめ専用のローンで契約する

 

カードローンの借り換えやおまとめは、通常のカードローン同士でも行う事が出来ます。

 

ところが、借り入れ件数が4〜5社もある多重債務者の方は、まず通常のカードローンを利用してのおまとめローン契約は出来ないと思いましょう。

 

理由は、通常のカードローンをおまとめローンとして利用した場合は、借り換え後も追加借り入れが可能だからです。

 

つまり、さらに債務を増やす可能性がある為、すぐに貸し倒れリスクとなる事が明白なので、通常カードローンでは多重債務者の方はおまとめできない可能性が高いです。

 

では、どのようなローンへおまとめをすれば良いか?といえば、契約後は返済しか出来ないおまとめ専用ローンが主な借り換え先となります。

 

銀行では目的ローンやフリーローンとして返済専用ローンでおまとめ用途での契約を認めていますから、そういったローンを探しましょう。

 

消費者金融の場合は、総量規制の例外貸付に基づくおまとめローンを大手各社が扱っているので、それらでなら多重債務者の方でもおまとめローン審査に通過できる可能性が見込めます。

 

消費者金融のおまとめ専用ローンに関しては、そこまで低金利なわけではありませんが、他社借り入れが何件もあるよりはローンを一本化して返済していった方が良いです。

 

その為、通常カードローンでのおまとめや銀行の専用ローンでのおまとめに失敗してしまって後がない方は、最後に消費者金融のおまとめ専用ローンへ申し込みをしてみると良いでしょう。

 

返済が滞っているなら債務整理

 

多重債務の状態で返済も滞っていて、借り換え・おまとめの希望もない場合は、債務整理を検討してください。

 

債務整理=自己破産というイメージが強いですが、債務整理の方法は自己破産だけではありません。

 

自己破産より前に、任意整理や個人再生という方法で嵩んでしまった債務を解決できる場合もあります。

 

また、自己破産の破産という表現のインパクトが強い為に、まるでその後の生活がお先真っ暗…のように思うかもしれませんが、余程贅沢な暮らしをしていなければ、特に極端に生活が変わることはないです。

 

というのも、自己破産をすると財産(土地・持ち家・車など)の差し押さえはありますが、生活必需品や一定金額(時価20万円)以下の物は差し押さえの対象にならないからです。

 

債務整理を専門家に相談する⇒

ちなみに、嘘の申告での借入やギャンブルや浪費、クレカ・キャリア決済枠の現金化などは免責不許可事由とされ、何度もそのような理由で破産を申し込んだりしていると自己破産が出来なくなります。
また、元から破産できないとされる非免責債権というのがあり、税金や未払いの給料などは支払いの義務が残ります。

 

債務整理後にクレジットカードなら使えるのか?

 

取り上げ

 

債務整理後は、金銭借用契約の類は最高5〜10年の間は出来ません。

 

その為、クレジットカード契約も不可能で、ショッピング枠だけの利用だとしても利用は出来ません。

 

もし、債務整理後でも現金ではなく、カード決済に拘るならデビットカードまたはプリペイドカードであれば新規契約・作成が可能です。

 

というのは、クレジットカードやカードローンの場合は、お金を前借して返済する仕組みですが、デビット・プリペイドカードの場合に利用できるお金は自分の手元にある分だけです。

 

つまり、借り入れ契約ではないので与信(信用情報)が問われません。

 

その代り、自身に収入がなければ、カードを作っても使えるお金は勝手に沸いてきません。

 

それならデビット・プリペイドカードを契約しても意味がない!という方こそ、「借りる」という発想から脱却するためにも、この2種類のカードを持つべきです。

 

デビットカードやプリペイドカードは、何かの購入決済にカードを使う事で、電子マネーやポイントが貯まる特典が付いていることが多いです。

 

電子マネーやポイントは、現金の代わりに支払い時に利用できますから、貯めた分なにかしらの出費が減るわけです。

 

基本的に、借入先をどんどん増やす方は、出費が削れない方が多い事でしょう。

 

その為、買い物をカードでした分だけポイントが貯まり、何かの機会に割引として利用できるという仕組みのカードを持つことで、出費することで疑似的にお金を貯める仕組みを確立させることがオススメです。

 

現金で支払いをしても、特に何も還元されるものはありません。

 

しかし、デビットカードやプリペイドカードを使えば、契約時に与信も問われず、端的に言えば買い物をカードでするだけで、現金に代わる電子マネーやポイントが貯められるのです。

 

借りている金額とかかる利息を見直す!

 

借り入れ件数が嵩んでしまう原因の一つとして、一つの金融機関からは高額の借り入れが出来なかった。というような事情が挙げられると思います。

 

例えば、本当に必要で借りたかった金額は100万円だったものの、審査結果は限度額50万円での貸付であった。という事例は沢山あります。

 

すると、どうしても必要なお金の場合、もうあと50万円を他から借りれないか?と考えるでしょう。

 

その際、他に申込んだ2社目で見事、最初の借入先同様に50万円が借りられれば、まだ借り入れ件数は2件で済みます。

 

ところが、2社目では限度額30万円でしか審査に通らないと、どちらにしても希望額の100万円には及びません。

 

では、3社目を…というように、どんどん借り先が増えてしまって返済する時になって収拾がつかなくなってしまう事というのは、結構あります。

 

特に、借り入れ件数が3社以上で、各借り入れ先から10〜30万円ほどずつの割と少額を又借りしている場合、返済総額が本当は大きい事を忘れがちです。

 

1社から借りているのが30万円でも、他の2社でも30万円ずつ借りているなら、借入額は総額で90万円です。

 

4社ともなれば、30万円×4=120万円を借りていることとなります。

 

もし、借入先が消費者金融などの貸金業者であれば、総量規制が適用されるわけですが、120万円を借りるためには年収が360万円以上である必要があります。

 

しかし、その中に銀行からの借り入れがある場合は、総量規制にかからない分が出てきますから、年収制限が効かない場合もあります。

 

すると、総量規制では必要とされているはずの年収に達していなくても、120万円という高額が借りられてしまう事があるのです。

 

借入総額は100万円以上なのに、各金融機関の借入残高は50万円もないと、なかなか自身が高額の債務を抱えていると思いにくい事でしょう。

 

その為、借り入れ件数がやむを得ず複数になってしまった場合は、定期的に借入総額と完済までにかかる利息を計算することをオススメします。

 

単純に借入総額だけ計算するのではなく、各金融機関の返済シミュレーションなどを利用して、完済するまでにかかる利息総額も算出してみてください。

 

そうすると、自身がどれだけのお金を借りたことで、今後いくら支払いをしていかなくてはいけないかが、明確に分かります。

 

その様に、自分で自身の借り入れ状況を明確な数字で出し、意識することで借りた金額に対する危機感を確認するのは、複数借り入れを改善するのに非常に効果的といえるでしょう。

 

債務を見直す計算例

 

(良くない例)
A社50万円+B社40万円+C社30万円=総借入額120万円
A社の完済=4年後、B社の完済=3年半後、C社の完済=3年後

 

以上のような借り入れ額だけ総計を出し、各社毎に残高完済にかかる期間をだしても、本当に支払っていくべき金額は見えませんし、完済までの期間も大幅に変わる可能性があります。

 

というのは、カードローンは繰り返し借り入れ・返済が可能ですから、どこかで返済した分を借りる可能性があるからです。

 

そうなると、各社毎に完済までの期間を割り出しても、その都度本当に完済までにかかる期間の目安がはっきり付きません。

 

また、借り入れ額の元金のみ総計しており、利息が含まれていない総額が算出されているので、全体的に借り入れを甘く見込んでいるといえるでしょう。

 

(オススメ例)
A社金利17.8% 借り入れ額50万円 毎月の返済13,000円 完済時の総利息額246,160円
B社金利18.0% 借り入れ額40万円 毎月の返済13,000円 完済時の総利息額140,515円
C社金利18.0% 借り入れ額30万円 毎月の返済9,000円 完済時の総利息額118,982円

 

毎月の総返済額=35,000円 借り入れ総額120万円完済時の総支払額(元金+利息総額)=1,705,657円

 

上記は計算の一例なので、このほかにさらに利息の月利などを算出したり、月に想定される借り入れを見込んだりなど、より自身のカードローン利用状況に近づく制度の高い計算をすることは可能です。

 

ただ、最低限上記の計算の仕方であれば、ある程度危機感は抱けることでしょう。

 

というのも、各社から借りている金額は確かに100万円をはるかに下回ってはいますが、総借入額は120万円です。

 

そのうえ、最終的にはそこに利息を加えた、約170万円を自分の収入から捻出する必要があるわけですから、「ただ借り入れ先が3社で完済までに4年くらいかかる」という話では落ち着かないといえるでしょう。

 

また、毎月何円がローンの返済に充てられているかは、明確にした方が良いでしょう。

 

その際、自身の月収から返済総額を引いてみてください。自由に使えるお金は一体いくら残るでしょう?

 

例えば、月収30万円だとすると、そこから3万5千円ローンの返済に回すので、残りは26万5千円です。

 

そこから必要最低限の生活費(水道・光熱費・通信費など)や家賃、住宅ローンの返済をさらに引くと、自分の好きに出来るお金はどんどん少なくなるでしょう。

 

複数借り入れによる事態の深刻さに気付いたなら、先述した借り換え・おまとめや債務整理といった対策や手段を早めに講じることをオススメします。